身体のこと
秋の衣替えは、身の回りを見つめ直す機会
堀江卓嗣
10月になると、少しずつ衣替えをする季節になります。
夏の服をしまって、秋冬の服を出す。
毎年行うことですが、せっかくならこのタイミングに、少しだけ身の回りを見直してみてもいいのではないかと思います。
東洋医学では、季節と身体の働きを関連づけて考えます。
五行の考えでは、秋は「金」にあたり、「肺」や「大腸」と関係する季節とされています。
また、秋は空気が乾燥していく時期です。東洋医学では、この乾燥を「燥邪」と呼び、とくに「肺」が影響を受けやすいと考えます。
そして「金」という要素には、取り入れるだけではなく、不要になったものを手放していくという捉え方もあります。
季節が変わるタイミングに、自分の身の回りを見つめ直してみる。それは、とても自然なことだと思います。
衣替えをしていると、去年はよく着ていたけれど、今年はもう着ない服。いつか使うと思いながら、そのままになっているもの。今の生活には、もう必要なくなっているもの。そんなものに気づくことがあります。
必要だったものが、ずっと必要であり続けるとは限りません。それは物だけではなく、生活の中にもあるのかもしれません。だから、全部を大きく変える必要はない。衣替えをしながら一つ手放してみる。机の上を少し整理してみる。今の自分には何が必要なのかを考えてみる。
それくらいでも十分です。
季節が変われば、着るものも変わります。同じように、自分自身や生活も少しずつ変わっています。
秋の衣替えを、ただ服を入れ替えるだけで終わらせず、今の自分の身の回りを改めて見つめる時間にしてみる。
そんな季節の過ごし方もいいのではないかと思います。