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グループレッスン

ピラティス

グループレッスンで、呼吸が共鳴するということ

堀江卓嗣

2026/10/22

呼吸が共鳴することの不思議さを、僕はとても面白く感じています。

特にグループレッスンでは、一人ひとりの身体が違うからこそ、考えさせられることがあります。

呼吸が浅い方もいれば、深い方もいます。同じ動きをしていても、呼吸のリズムや身体の使い方は必ずしも同じではありません。

それなのに、一緒に身体を動かしていく中で、少しずつ呼吸のリズムが近づいていくことがあります。

なぜ、そのようなことが起こるのでしょうか。

呼吸は一人ひとり違うもの

グループレッスンでは、指導者が動きや呼吸のタイミングを伝えます。

でも、全員が同じように呼吸をすればいいとは考えていません。

呼吸の深さも、無理なく動ける範囲も人によって違います。最初から全員を一つのペースに合わせようとすると、その人自身の呼吸が見えにくくなることもあると思います。

だからこそ、まずは一人ひとりの身体を観察することが必要です。

そのうえで、グループ全体がどのように変化していくのかを見る。

僕は、そこに指導の難しさと面白さがあると感じています。

場をつくるのは指導者だけではない

一人で身体を動かしているときと、誰かと一緒に動いているときでは、違うことが起こる可能性があります。

同じ動きをすることで自然とタイミングが近づいたり、周囲の人の呼吸や動きに影響を受けたりすることもあるでしょう。

僕は、こうした参加者同士の関わりも、グループレッスンの大切な要素だと思っています。

指導者がすべてを変えているわけではありません。

けれど、参加者の力に任せているだけでもありません。

誰かが呼吸を止めていないか、動きについていこうとして必要以上に力んでいないか。そうした一人ひとりの反応を見ながら、全体の進め方を考えていく必要があります。

指導者には、個人を見る力だけでなく、場全体を観察する力も求められるのだと思います。

同じ呼吸になることが目的なのか

ここは、僕自身これからも探求していきたいところです。

呼吸が共鳴するということは、全員が同じ深さ、同じ速さで呼吸することなのでしょうか。

僕は、必ずしもそうではないと思っています。

一人ひとりが無理なく呼吸できることを大切にしながら、同じ場で動くことで自然とリズムが近づいていく。

そのような変化をどう生み出し、どう観察していくのか。

そこには、呼吸の知識や身体を見る技術だけではなく、指導者としての経験や判断も関わってくると思います。

一人ひとりの身体を見ながら、同時にグループ全体を見る。

呼吸の共鳴を探求することは、僕にとってグループレッスンの指導そのものを深めていくことでもあります。