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暮らし

日常の中で達成感を感じることが良いのか

堀江卓嗣

2025/9/14

僕は学生の頃、陸上競技に励んでいました。

その頃は目標を持ち、その達成に向けて日々努力することが当たり前でした。

例えば「スクワットで100キロを上げる」といった小さな目標でも、そこに向かって努力し、達成することに喜びを感じていました。

でも今は、「何をもって達成とするのか」がよく分からなくなっています。

決して、ネガティブな意味ではありません。

達成感とは少し違う幸せ

スタジオスミカで仕事をしていても、「いくら稼ごう」「店舗を増やそう」といったメラメラとした目標は持っていません。

もちろん、家族と楽しく暮らしていくためにお金は必要ですし、仕事として続けていくことも大切です。

お客さんが元気になっていく過程を見たり、身体が変化していく姿を見たりすることは、本当に嬉しいことです。

でも、そこに「達成感」があるかというと、少し違う気がしています。

それは「僕の身体」ではなく「お客さんの身体」だからでもあります。

僕がその人を変えるのではなく、その人が元気になっていくためのサポートをしているだけ。

でも、それは僕にとって間違いなく幸せなことです。

なぜなら、「元気な人を増やしたい」ということは、僕がこの仕事をするうえで大切にしていることだからです。

不安を感じたときに気づいたこと

実は今年に入ってから、スタジオのお客さんは減っています。

新しく来てくださる方からの予約も、以前より少ない状況が続いています。

そんなときには不安を感じたり、

「このまま続けていけるのかな」

と心が折れそうになったこともありました。

その気持ちとどう向き合えばいいのか、自分なりに考える中で気づいたことがあります。

それは、日常の中にある小さな楽しいことや、小さな幸せを感じることでした。

大きな目標を達成することでも、何かをやり切ることでもない。

僕にとっては、そうした時間が心を満たしてくれるのだと思うようになりました。

自分にとって大切なものを感じられること

もちろん、何に幸せを感じるのかは人それぞれです。

僕にとっては、家族と一緒にいられる時間。

そして、セッションやレッスンをしている中で感じる楽しさや嬉しさ。

そういうものを大切にしたいと思っています。

同じ一日でも、自分が何を大切にしたいのかを意識しているだけで、見えるものが少し変わります。

日常の風景も、家族との時間も、セッションやレッスンで目の前にいる人との時間も、感じ方が変わってくる。

学生の頃の僕は、目標を達成することで前へ進んでいました。

今は、それとは少し違います。

何か大きなものを達成することだけではなく、自分にとって大切なものを、ちゃんと感じながら過ごすこと。

今の僕は、そんな生き方を少しずつ見つけている途中なのだと思います。